こんにちは!韓国人の夫と国際結婚してフィリピンで駐在妻をしているkokoroです。今回は「語学力なしでも国際結婚はできる?韓国人夫と海外生活を始めた私の全記録」を書いていきます。
少し長くなっていますが最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
はじめに|語学力なしで国際結婚を決めた私のリアル
海外生活といえば、英語や現地の言葉ができる人がするもの。そんなイメージを持つ人は多いと思います。私もその一人でした。語学が苦手で、韓国語も英語もまったく話せない私がまさか国際結婚をして海外で暮らすことになるなんて想像もしていませんでした。
今でこそ「なんとかなるよ」と笑って言えるようになりましたが、当時は不安だらけでネットで同じような体験談を必死に探していたことを覚えています。でも実際には語学が苦手だけど国際結婚したというリアルな情報はあまり見つかりませんでした。
だからこそ、もし少しでも誰かの参考になれば良いなと、自分の体験を記録に残しておきたいと思いました。
国際結婚 語学力なしの私がどうやって韓国人夫と出会ったのか
語学ができない状態で、どうやって韓国人の夫と知り合い、付き合い、結婚まで至ったのか。出会いのエピソードと、言葉に不安があった私の気持ちを正直に振り返ってみます。
韓国語も英語も話せなかった私
学生時代、中学・高校と英語の授業は受けてきましたが、得意ではなかったです。テストのために暗記していただけで、会話になるとまったく出てこない。旅行先でも話しかけられると固まってしまうようなレベル。韓国語にいたっては、文字の読み方すら知りませんでした。
そんな私が、まさか韓国人と結婚することになるなんて人生って本当に何が起こるかわかりません。
出会いから結婚まで、会話は全て日本語
実は夫との出会いはマッチングアプリでした。もともと私は国際交流に特別な興味があったわけではなく、どちらかといえば保守的なタイプ。ただ当時アプリで結婚した友達が複数人いて、意外とちゃんとした人がいるよとおすすめされたのがきっかけでした。
あまり深く考えず、軽い気持ちで試してみたのが始まりです。最初は正直半信半疑。でも実際にやりとりをしてみると思っていた以上に真面目で丁寧な人が多くて驚きました。その中で出会ったのが今の夫です。
夫が韓国人というのはプロフィールで知っていましたが、私自身の韓国に対してのイメージは韓国料理は美味しい、韓国は一回行ったことあるけど二回目は行かないな、韓国ドラマも見たことも無い、韓国アイドルも全く興味ないといった感じでした。ご飯以外何も興味がなかったんです。
ただ、何人とか一切関係なくメッセージなどのやりとりから不思議と会話がすごく合うと感じて。初対面のときも日本語も本当に上手で、楽しく話せたのを今でも覚えています。出会いのきっかけはアプリだったけれど、関係はとても自然に真剣なものへと進んでいきました。
結婚までのプロセスでも、夫が日本語ペラペラでコミュニケーションの問題はまったくなかったので、語学力なしでも大丈夫そうと楽観的に思っていたんです。でもそれは、彼が日本語を話せるという“特例”だったと後になって痛感します。
日本語ペラペラな夫がいても、壁はゼロじゃなかった
夫が日本語を話せることで私自身の語学力のなさが問題にならないように見えるかもしれません。でも実際には私自身がぶつかった“言葉の壁”はたくさんありました。ここではその具体的な経験をお伝えしていきます。
義家族は韓国語オンリー。どう乗り越えた?
夫の両親と初めて会ったのは、韓国に挨拶に行ったときのことでした。空港で出迎えてくれた義両親はとても優しい笑顔で迎えてくれたのですが、何を言っているのかは全然わからない。私はただニコニコして頷くしかできず「私は本当にご家族に受け入れてもらえるのかな…」と実際の現実を目の当たりにして少し不安になりました。
もちろん夫が翻訳をしてくれるし、夫のご両親は日本のことも私のこともすごく好意的に受け止めてくれていて言葉の問題も気にしないでほしいと言ってくれていたんですが、私は「ありがとうございます」しか韓国語を知らないので、そんなレベルの私で本当に大丈夫なのかなと…。
翻訳アプリと夫の助けが頼りだった毎日
そんな中で役に立ったのが、スマホの翻訳アプリでした。話した言葉を音声で訳してくれる機能や、カメラでメニューや看板を読み取るツールなど便利な機能にとても助けられました。
また、夫がトイレに行ってしまった時などもアプリのおかげで気まずくなることなく過ごす事ができました。
でも翻訳アプリでは伝えきれない気持ちも多くて、結局は夫が間に立って通訳してくれるのが一番安心でした。
ただ義両親がとても優しく温かく接してくれるので、ずっと夫やアプリに頼ってばかりじゃなくていつかは自分の言葉で義両親と話してみたいという気持ちになりました。
外の世界では夫を頼れない瞬間もたくさんあった
そんなレベルの私なので夫が少しでもいなくなると想像以上に心細さを感じるじるものでしたし、今でも少し感じます。
なるべく夫がいるようにはしてもらうのですが、どうしても難しい時は義両親と私だけになることもあります。また、韓国で一人で行動しなければならない場面も多少は出てきます。
韓国は都市部でも若い人なら英語が少し通じることもありますが、地域や年齢層によっては全く英語が通じないことも多く、少し街を離れると英語がまったく通じないという状況も珍しくありません。
ましてや、私自身は韓国語の方が英語よりさらに分からないので言葉が通じず困ってしまうことは本当にたくさんありました。
たとえばチムジルバン(韓国式のスパ施設)に一人で行ったとき、声をかけられても何を言っているのかまったく分からず相手も英語が一言も通じない…。そういった状況に何度も直面しました。
夫がそばにいないだけで世界が一気に未知になるような感覚。言葉が通じないというのはこんなにも孤独を感じるものなんだと改めて痛感しました。
言葉がわからなくても、関係を築くために私が心がけたこと
語学ができないならせめて気持ちを伝えよう。そう思って私はできる限り笑顔で接し、挨拶は必ず自分からするようにしました。
身振り手振りを交えてリアクションを大きめにしたり、相手の目を見て話すことを意識したり。あと、わからなくても無理にごまかさず、わからないと素直に伝えることも意外と大事だと感じました。
勇気がいるけれど「こういう意味だよ」と教えてくれたり、日本と韓国の違いなどの会話が広がるきっかけになることもとっても多かったです。
言葉だけでなく文化も全然違うので、わからないことを共有することでお互いの学びになったりもして、相手との信頼や安心感にもつながるのかなと思います。
あと簡単そうな単語でもいいので、覚えようとする気持ちも大事だと思います。全部は難しいですが、ちょとずつその場で教えてもらったりしてそれを使える場面があったら使ってみる。
そうすると相手も喜んでくれますし、ここでも更に自然とコミュニケーションも生まれて自分の勉強にもなります。間違ってもその伝えたい姿勢や頑張る気持ちは伝わるので、改めてこういうことの積み重ねが大事なんだなと感じました。
こうした小さな努力が、少しずつ夫のご家族との距離を縮めてくれたように感じます。
語学力なしでもなんとかなる?海外生活(フィリピン編)のリアル
そして結婚後に急に始まった海外生活。行き先はフィリピンでしたが、英語も話せない私にとってはまた新たな試練の連続でした。初期の戸惑いや、現地でどう適応していったのかを振り返ります。
ほかの記事で言葉以外での戸惑いや苦労に関しても詳しく書いていますので、良かったら読んでみてください。
ちなみに、夫は日本語だけでなく英語もペラペラです。学生時代に留学していた経験があり、海外の仕事にも慣れているので、フィリピンに来てからも現地の人とスムーズに会話してくれました。
ただそれが逆に私にはプレッシャーになることもありました。「夫が話せるからいいじゃん」と言われることもあるし、一時期疲れきったときはそんなふうに思った自分もいたけれど、実際には自分がその場にいて理解できないというのはとても寂しいんです。
だからこそ英語は少しでも自分の力で話せるようになりたいと思うようになりました。
英語ができないまま移住。最初は怖かった
フィリピンに引っ越してきてから私はパニック状態でした。英語は話せないし、友達もいない。しかも夫も仕事中の日中は一人。
最初の頃はスーパーに行くのも怖くて、買い物メモを英語で書いて練習し、最低限の会話を丸暗記してから出かけていました。
しかし、最初は聞き取れなかったり上手く伝えられなかったりすると焦りや恥ずかしさが先に立って、心が折れそうになる日もありました。
言葉の壁からしばらくスーパーすらもすごい緊張していたので、スーパーが最大の一大イベントでした。
フィリピン人の友達との英語トライ&エラー
フィリピン来て2、3週間経った頃私は現地のジムに通い始めました。英語の勉強すらまだしていない時期でしたが、日中時間があるし、コンドミニアムのジムは簡易的過ぎたので恐る恐るで通うことを決意しました。
でもその決断が良かったと今は本当に思います。そこで出会ったフィリピンの方と友達になり、少しずつ話すようになったのが私の英語の大きな転機になったからです。
私の今の英語力はまだまだですが、来たばかりの頃と比べたらほんの少し前に進めた実感があります。でも何よりも先に変わったのは英語の上達ではなくて、自分の気持ちの変化でした。
私は最初話すこと自体怖かったんです。今は間違ってもいいから少しずつでも話してみようと思えるんですが、その気持ちに至るまでとても長い道のりでした。
語学の勉強って間違えちゃうのは当たり前で、みんなそうやって覚えていくものですよね…。私の夫も日本語をたまに間違えるけどそうやって学んでいっている。
当時の私はいざ話そうとすると、緊張と間違えるのが怖くてなかなか言葉が出てこなかったんです。そんな自分に自分でダメ出しをしてしまう瞬間ばかりでした。
フィリピン人の友達はそんな私をいつも優しく受け止めてくれました。でもだからこそ、その優しさにちゃんと応えられない自分が悔しくて恥ずかしいとも感じていました。間違えるのが当たり前だと頭では分かっているのに…
誰かに笑われるかもしれない、迷惑をかけるかもしれない、がっかりされるかもしれない――そんな恐れもありましたが、何よりも怖かったのは「自分で自分を否定してしまうこと」でした。
「練習したのに話せなかった」
「伝えたかったのに伝えられなかった」
「また沈黙してしまった」
自分が弱いからだ、もっとちゃんとできなきゃダメだ、なんでできないんだろうと自分を責めて、更に言葉が出なくなるという悪循環にも陥りました。それが本当に苦しかったです。
でもそんな私でも少しずつ怖いと思ってしまう自分を否定しなくてもいいと思えるようになってきて、緊張も少しずつほぐれてきた気がします。
もちろん今でも少しはあります。だけど以前のようにガチガチに構えることは少なくなり、「間違っても大丈夫」と思えるようになってきました。
こうして少しずつ前に進めたのは、彼女たちの優しさの積み重ねがあったからこそです。彼女たちの優しさと温かさが私の心をほぐしてくれました。
緊張して言葉が出なくてもいい。そんな日があってもいい。でも「また話してみよう」と思える気持ちこそが大切なんだと気付けました。不安や怖さはまだ完全にゼロではないですが、それは頑張っている証として受け入れられるようになった気がします。
間違いを恐れずに話すことの大切さを、語学力以上に教えてくれたのは周囲の人たちの存在でした。
国際結婚×語学力なしでもやってこれた理由
言葉ができないことでの不安や葛藤はたくさんありましたが、それでも今までやってこられた理由があります。語学力ゼロでも前に進めた背景を夫との関係や自分の心構えと共に振り返ります。
夫の日本語力に救われた
夫が日本語を完璧に話せるというのは、本当に大きな安心材料でした。特に手続き関係や病院など、英語や現地語が必要な場面では彼が代わりに説明してくれたことで助けられました。
ただその反面、すべてを任せてしまい自分が何もできていないと落ち込むことも。
だからこそ少しずつでも自分の力でなんとかすることを意識するように。挑戦しようとする姿勢は必ず伝わると信じています。
「完璧じゃなくてもいい」というマインドが大切だった
語学が得意じゃない私にとって完璧じゃなくてもいいという考え方は救いでした。相手に伝えようという気持ち、わかろうとする姿勢があれば、たいていの人はちゃんと受け止めてくれます。今はこれまでの経験や葛藤から綺麗事無しに、心からそう思えるようになりました。
それに伝わらなかったとしてもそれは学びのチャンス。恥ずかしさや怖さよりも、僅かにでも進んでいるという感覚を大切にして、自分の中の不安や苦手意識と向き合っています。
今だからわかる。語学ができない人に伝えたいこと
語学ができないまま国際結婚したからこそ、見えてきたことがあります。同じように不安を感じている人たちへ、私なりの考えをお伝えしたいと思います。
国際結婚は語学力より相手との関わり方
今まで述べてきた通り、私は語学ができないまま国際結婚したことで言葉の壁がたくさんありました。でもそれ以上に日々の関わりの中で私自身がどう振る舞うか、どう思いを伝えるかが夫婦関係にも大きな影響を与えていると感じています。
私の夫は日本語も英語もペラペラです。だから「語学力なしでも大丈夫だったのは、夫ができたからじゃない?」と思われる方もいるかもしれません。
確かにそれはすごく大きな助けでした。でもだからこそプレッシャーに感じたり、私自身が不安になったり、言葉がわからない場面で孤独を感じたりしたことは数え切れないほどあります。
そんなときに本当に大切だったのは私自身がどう関わるかでした。義実家との関わりのときに、わからないながらも話を聞こうとする姿勢や、自分の気持ちを一生懸命伝えようとする努力。
そういったことの積み重ねで義家族や周囲の人たちとも、信頼や安心感が生まれていったように感じます。
私がただ夫に頼りきりではなく、どう気持ちを伝えようとしたか、どう歩み寄ろうとしたか、自分でできる範囲の努力はしているのかというのはきっと相手に伝わると感じています。
そしてそれが結局は夫婦の信頼にもつながっていると思います。
通訳がいなくても心が通じ合う瞬間はあるし、逆に言葉が通じていてもすれ違うこともたくさんある。いくら言葉が通じるパートナーがいても、自分だけがわからない状況で感じる孤独や不安は誰にも代わってもらえません。
だから私は語学ができないことよりも相手とどう向き合うかが本当に大切なことなんだと感じています。
少しずつでも前に進む姿勢が未来を変える
私は今も韓国語も、英語もあまり話せません。韓国語にいたっては英語に精一杯でまだちゃんと勉強すらできていない状況です。
でも以前より確実にわかることやできることは増えていて、英語なら買い物や簡単な会話なら一人でもこなせるようになりました。それは小さな積み重ねのおかげです。
自信がなくてもできることから少しずつ始めていけばいつの間にか前に進んでいる。そんな経験をこの記事を通して少しでも多くの人に伝えたいです。
まとめ|語学力ゼロでも国際結婚・海外生活はできる!
いかかでしたか?今回は「語学力なしでも国際結婚はできる?韓国人夫と海外生活を始めた私の全記録」を書いてみました。
語学ができないと国際結婚や海外生活は無理だと思っている人は少なくありません。でも私は語学力なしで国際結婚をして、海外で暮らしています。
もちろん夫のおかげもありますし簡単ではないかもしれないですが、不可能ではないと胸を張って言えます。
大切なのは「話せないから諦める」のではなく「話せないからこそ工夫したり少し努力をする」こと。完璧じゃなくても伝えたい気持ちがあればちゃんと伝わるし、頑張れば少しずつでも道は開けていきます。
この記事が誰かの背中をそっと押すきっかけになれたら嬉しいです。
最後まで読んで読んでいただいてありがとうございました🌸